タイトル Macbeth
〔マクベス〕
昴 ザ・サード・ステージ マクベス/2003.07
作・演出 作:ウィリアム・シェイクスピア  翻訳:福田 恆存  演出:菊地 准
上演場所
日程
 2003年7月8日〜10日 /三百人劇場(東京)
出演者 宮島岳史(ダンカン/侍医) 岩田翼(マルコム) 
奥田隆仁(ドヌルベイン/小シュアード) 田島康成(マクベス)
桜井久直(バンクォー/シュアード) 佐々木誠二(マクダフ)
高山佳音里(レノクス) やなせさとる(ロス) 板倉光隆(メンティース)
平林弘太朗(アンガス) 中西陽介(ケイスネス) 金澤君光(フリーアンス)
山中誠也(シートン) 染谷麻衣(マクダフの息子) 大林洋平(門番)
江森正明(刺客1) 田徳真尚(刺客2) 
朝倉左知(マクベス夫人) 大坂史子(マクダフ夫人) 
服部幸子(マクベス夫人侍女) 江川泰子(女1) 望木祐子(女2)
矢島祐果(女3) 市川奈央子(女4) 茂在眞由美(女5) 
槙野れいな(女6) 池谷香(女7) 鉄野正豊(兵士) 山口研志(兵士)
あらすじ スコットランドの武将マクベスは戦場で数々の武勲をあげていた。
次期国王になる望みのあるマクベスは、ダンカン王殺害の野心は隠しおさえてきた。
しかし人気のあるマクベスに嫉妬とあせりをおぼえたダンカン王は、
まだ武勲もあげられない息子のマルコムを王位継承者として指名する。
これを機にマクベスの王暗殺の欲望が顔を出し、ついに実行に及んでしまう。 
王にはなったものの、マクベスは罪の意識にさいなまれ、
まわりの人間や妻も離れてゆき、絶望と孤独、むなしさのなかで生きていくことになる……。
                    ≪舞台エピソード≫
劇団昴の公演には、大きく分けて3種類の形があります。
まず1番目は本公演。劇団の演出家や理事長が会議で1年間の作品を選び、
キャスティングも演出家が担当します。
1年に4〜5本ほど上演され、スケールの大きな作品も多いです。
おもに劇団の本拠地である三百人劇場で上演されますが、作品によっては
俳優座劇場やサンシャイン劇場を使うこともあります。

2番目はP・BOXです。これも演出家が作品選びやキャスティングをするのは同じですが、
作品の質がちょっとちがいます。本公演ではちょっと取り上げにくい冒険的なテーマの作品であったり、
また、経験の少ない若手のスタッフを抜擢して起用したりします。
年間1本程度の上演です。僕のデビュー作『フィリップの理由』もこれに当たり
このときにはエイズや同性愛などがテーマとして取り上げられました。

そして3番目がサード・ステージ。『マクベス』はこれに当たります。
これは作品選びからスタッフワークまで、すべて俳優自身が行います。
やりたい作品を俳優たちが話し合って決め、演出家に演出を依頼し、
キャスティングもオーディションで決定されます。
作品を提案した俳優が必ず配役されるとは限らないので、
ある意味、一番シビアかもしれませんね。
企画から広告・宣伝・チケット販売まで、出演・非出演をとわず俳優たちが試行錯誤しながらやるので
準備に非常に時間がかかります。年間1本が限界!

さて、前置きが長くなりましたが、『マクベス』です。
僕が演じたのははマルコム役。王である父を殺され復讐にもえる王子。
シェイクスピア作品でこの設定、なにか思い浮かびませんか?
そう、俳優ならだれでも一度はやってみたい「ハムレット」と境遇がとても似ているんです!
それだけの理由ではありませんが、とにかくやってみたかったんですよね、王子様の役。
しかも僕のマルコムは超ワガママ。王の威光を背景に家臣相手にもやりたいほうだい。
あまりのひどさにみんな不満だらけなのですが、次期国王にはだれも逆らえない!
(ちなみに普段の僕はひかえめ(!)なので、役作りのため、弟役の奥田君に命令して弁当買いに行かせたりしてました。)
そんなワガママ王子も父王を殺されて国を追われ、頼るものもない中で成長していきます。
そして最後には復讐を遂げ、ついに王位につきます。
でもカエルの子はカエル、暴君への道を突き進んでいく・・・。

とまあ、この作品ではワガママをきわめました。 次回作『蔵のある家』では純朴な田舎の少年。
その次の『哀愁橋』のロイはものすごくいい人。 ワガママがクセになって切り替えるのが大変でした!                                   
                                                      (2004年1月 岩田翼)


★舞台写真★
macbeth/(財)現代演劇協会
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