タイトル |
ジュリエットたち
〜たとえどんなに素晴らしい明日が
待っていようとも
今は二人で逃げましょう〜 |
劇団昴 ザ・サードステージ |
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作・演出 |
作:小川 未玲 演出:松本 永実子 |
上演場所
日程 |
2004年7月31日〜8月8日 /劇団昴三階特設ステージ
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出演者 |
≪Wキャスト公演 Aチーム≫
岩田翼(トミオ) 落合るみ(ユリエ) 林佳代子(スミレ) 山中誠也(午平)
市川奈央子(早苗) 高山佳音里(千夏) 米倉紀之子(亜紀)
望木祐子(京子) 遠藤英恵(絹代) 池谷香(江美) 竹村叔子(紀子)
≪Wキャスト公演 Bチーム≫
中西陽介(トミオ) 大坂史子(ユリエ) 要田禎子(スミレ) 鳥畑洋人(午平)
田村真紀(早苗) 湯屋敦子(千夏) 矢島祐果(亜紀)
藤生聖子(京子) 寺内よりえ(絹代) 新野美知(江美) 江川泰子(紀子)
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あらすじ |
處はヴェローナ、ならぬ、とある温泉地。
老舗旅館の末娘とライバルホテルの跡取息子が恋におちた!
敵同士の家に生まれた、悲運の恋人ユリエとトミオ。
その二人の思いを遂げさせようとする、失恋の癒し旅のOL3人組。
旅館に宿泊する記憶喪失の客・絹代、恋に悩む仲居の江美。
恋愛・結婚・仕事…様々な悩みを抱える現代女性にエールを送る物語です。
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≪舞台エピソード≫
とにかく暑い暑い夏の公演でした。
今回の公演は劇場ではなく、普段は稽古場として使っている小さなスペース。
ここに100名以上のお客様に入っていただくわけですが、そんな大人数を想定した作りではなく
小さなエアコンが2台ついているだけでした。
稽古中から毎日、記録的な猛暑!
しかも、衣裳合わせの時に演出の松本永実子さんに「イギリス帰りのトミオは腕まくりしない!」
と言われ、Yシャツはびしっと長袖、夜のシーンではスーツ着用!汗だくでした。
そうそう!千夏役の高山さんに腕を引っぱられていく場面があったのですが、「汗でぬるぬるしてつかみにくい!」
って言われちゃいました(笑)
みんなのTシャツやノースリーブがうらやましかったなぁ・・・。
おかげで芝居中もハンカチが手放せず、毎公演3枚のハンカチを駆使。
(場面によって日付けが変わりますからね、同じの使ってちゃキタナイかな〜と思って。ホテルのボンボンですし。)
舞台写真をよーく見てみてください。バーバリー → 茶色 → 紺色 って変わってるのわかりますか?
僕らも暑かったですが、ご覧いただいた皆さんもですよね?ご辛抱いただき本当にありがとうございました!
ダブルキャストについて。
AチームとBチームに分かれてのオールダブルキャストというのは
僕にとっては劇団に入って以来はじめての経験で、とっても新鮮でした。
もちろん同じトミオ役でも、僕と中西君ではかなり作り方がちがうとは思うんですが
でも、同じ役を他の人が演じているところを見るのはすごく参考になります。
実は僕、中西君のトミオを見るまで、トミオって主役だと思ってたんです。
だって!『ロミオとジュリエット』のロミオだし・・・、チラシだって一番上に写真がのってるし・・・。
でも中西君がBチームの中で演じているのを見て、考えが180度変わりました。
「トミオって一番のお騒がせ役じゃん!」
トミオって役個人については「どう見えるかな」って客観的に考えてもいたんですが
全体の中での役割って意味では大きな勘違いでした。気付いてよかった!陽介ありがとう♪
・・・それ以来2枚目気取りはやめ、「アホになること」をテーマに、何とか本番までに間に合った、かな。
何でも決めつけてかかっちゃいけないってことなんですね。
もちろん自分なりの役作りのオリジナリティーは大事だと思いますが
「あの人だったらどう演じるだろう」
って考えてみるのも、役作りの幅が広がりそうでいいかも。勉強になりました。
しかしトミオが主役じゃないとは・・・、だから『ジュリエットたち』なんですねぇ。作者の小川未玲さん、恐るべし!
☆稽古場風景はこちらから
(2004年11月 岩田翼)
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