ノーマンズ・ランド
公演直前
インタビュー


WinterRose」の熱気も冷めやらぬ中、次回ご出演作品
「ノーマンズ・ランド」のお稽古に入られた、翼さん。
お忙しい中、またまた、たくさんの質問に答えて頂きました。


― お稽古お疲れ様です。
今回は、翼さんが過去に養成所でお芝居を勉強された青年座のスタジオ公演へのご出演ですね。
まずはその頃のお話をお伺いしたいのですが、養成所時代の思い出や、エピソード、また劇団青年座のイメージって何かありますか?


そうですね〜、養成所では、とにかく体力向上系の科目が多いんです。
ダンスの先生は「全員『特技はダンスです』と言えるレベルにする」と言ってましたし、体操では半分近くの生徒がバック転ができるようになりました。
僕は2年目から入れてもらったので(←言い訳(笑))1年間ではバック転まではできませんでした。
ロンダードとか前宙まではできたんですが(笑)
卒業時には、体重が6キロ増えて体脂肪率が10パーセント近く下がってました。
つまり筋肉だけがすごく増えた!
そんなわけでかどうか劇団員の方も熱〜い方が多いイメージがあります。
もちろんこれは一面。
時代劇や日常的な芝居など、すばらしい作品がたくさんある劇団です。

― なるほど。では今回自分の劇団(劇団昴)以外への客演って初めてだと思うんですが普通の外部出演と、気持ち的に違いますか?

ふつうの外部出演(プロデュース公演)ではあらゆる方面から俳優が集まってきますから、お互いに初対面のことが多いですよね。
僕なんかはキャリアが浅いので特に。
だから「初めまして」から始まって、だんだんと稽古場の雰囲気ができあがってくるんですが、今回の場合は出演者の半数が青年座の役者さんということで、すでに[青年座の公演]という雰囲気があるんです。
ご本人たちには「ちがうよ」って言われるかもしれませんが・・・(汗)
たとえるなら、知らない人どうしが集まってレストランで食事するのと、誰かの家に呼ばれてその家族と一緒に食事するののちがいみたいな感じかな。
わかります?また違った緊張感がありますねー。
でも実は演出・主演の五十嵐さんは僕が生徒だったとき体操の授業の助手をされていたので毎週顔をあわせてましたし、山崎君は青年座の同期、岡部君は円の同期なので、「始めまして」は半分くらいです♪

― なるほど、納得です。では、今回の作品のあらすじなど、さわりだけでも教えていただけるところがあれば

チラシにあらすじが書いてない時って、僕の個人的な見方かもしれませんが、たとえば戦争とか政治とかっていうその時代の雰囲気だけで作品を判断してほしくないときなんじゃないかなーって気がするんです。
にもかかわらず公演案内をお送りした方にはあらすじを入れた手紙を送ってしまいましたが・・・
ひとことで言えば「学生運動の時代、地下組織に関わった男たちの物語」です。
でも作家の尾崎さんは30代半ばなんですよ。
だからもちろん学生運動の時代は直接は知らないわけですが、その時代設定を借りて現在にも共通する人間の考え方とか行動なんかを書かれたんだと思います。
ちょっと堅苦しくなっちゃいましたが、ようは「魅力的な男たちの物語」だと思ってください!

― 今回のお芝居の役どころは?

これまた、公演案内の手紙の内容を引用しますが、組織の総裁の側近【佐久間】役です。
残念ながら総裁は出演されないので、出演者の中では僕がトップ。
これまで実年齢より若い役にばかり配役されてきたのでもおわかりのように、貫禄にはとことん自信がありませんが、こんな僕がこの役をどう演じるか、お楽しみに!

― ではチラシに散りばめられた「やってやる!」」の言葉。とても印象的なのですが、最近お芝居以外のことで、「やってやる!」と思ったことは何かありますか?

ん〜、あんまりないなぁ。
最近になって初めて『ガラスの仮面』を読み、ますます芝居で「やってやる」と思っています!

― まさにお芝居一色の日々ですね!ではこの公演に向けて一言お願いします。

やってやる!!!



たくさんの質問にお答えいただきありがとうございました。
最後には「やってやる!」という力強いお言葉で締めていただきました。
魅力的な男たちが、何をやってくれるのか。
本当に楽しみです。

第97回青年座スタジオ公演「ノーマンズ・ランド」
3月2日(水)〜3月6日(日)  シアター風姿花伝


上記の日程で上演されます。
チケット取り扱い先などはこちらのページに詳細がございます。ご参考になさってください。